
介護の仕事をしていると、職員さんから「寄り添うケアがしたい」という言葉をよく聞くのですが、寄り添うケアとは一体どんなケアを皆さま達はイメージしているのでしょうか?
どうですか?
すぐにイメージできた人は少ないのではないでしょうか。
実は「寄り添うケアとは具体的にどのようなケアを目指していますか?」と聞くと、意外に返答に困ってしまう職員さんが多いのです。
ここではリビングスペースの考える「寄り添うケア」の考え方についてお話していきます。
パーソン・センタード・ケアの理念
リビングスペースでは、英国の故トム・キットウッド氏が提唱したパーソン・センタード・ケアの理念を継承しています。
認知症を持つ人を一人の”人”として尊重し、その人の視点や立場に立って理解しケアを行おうとする認知症ケアの考え方です。業務中心のケアに対して、”人”中心のケアに重要性を置いたケアの実現を目指しています。
リビングスペースが目指すケアの実現

①自分らしさ
②結びつき
③たずさわること
④共にあること
⑤くつろぎ
上の図のように中心にあるのは「愛(思いやり)」です。その人の立場になって考えることです。
①自分らしさ
どんなに認知症が進まれても、一人の人としてその方の思いを理解することと、一人の個性として受け入れることから始まります。
②結びつき
介護する側と、介護される側が互いに尊重し合い信頼し合うことで心の安らぎが生まれ、その人の今の気持ちが理解できます。そしてお互いの信頼関係が形成されていきます。
③たずさわること
介護する側と、介護される側が互いに関わり合うこと。どんなに忙しくても声をかけられたら立ち止まり、お互いに話を聞くことから始まります。
④共にあること
介護する側と介護される側が互いに支え合える関係性を形成していくこと。「一人ではない」ということを介護する側と、介護される側が互いに感じ合うことから始まります。
⑤くつろぎ
介護する側と、介護される側が互いに理解し合うことで落ち着きの空間ができます。お互いに不安がない関係性を築くことから始まります。
働くスタッフにもつながる人間関係への理念
上記のことは、突き詰めるとスタッフ間の関係性でも同じことが言えます。上記①から⑤の関係性がスタッフ間でも構築されることにより、リビングスペースが目指している「寄り添うケア」=「チームケア」が実現できると考えています。
リビングスペースでは、このようなスタッフ間での関係性の構築を大切にしています。
互いに互いを尊重し合い、関わりの中で支え合い、理解し合うことで「介護」という重要な仕事に向き合うことができるのです。
介護の仕事が初めての人でも、スタッフ同士支え合いながら介護のプロを目指すことができるリビングスペースで一緒に働いてみませんか?